こんにちは。
 
本日は、少し視点を変えて騎手について書いてみます。
今回は、東西のリーディングの常連、福永騎手と戸崎騎手についてです。
 
まず、大半の競馬ファンの方は、自分視点で競馬を見ます。
だから、騎手の好みも自分視点になると思います。
「自分が買ったら○○騎手は来ないんだよな」とかよくあると思います。自分もよくあります。
ですから、各個人によって騎手評は様々だと思います。
本日書く内容は私個人の主観によるもので、これが全てではないということを
ご理解頂いたうえで読んで欲しいと思います。
 
 

馬主にとっての良い騎乗とは?

競馬には、賞金があります。
先日のG1,NHKマイルCの賞金を例に取ると、
 
1着:9500万円
2着:3800万円
3着:2400万円
4着:1400万円
5着: 950万円
 
といった具合です。またその他に出走奨励金として、
6着→1着賞金の7%、7着→1着賞金の6%、8着→1着賞金の5%が分配されますし、
特別出走手当として出走した全馬に対して支払われる手当もあります。
 
 
馬券を買う側からすれば、この賞金はあまり気にしないと思います。
ですが、馬を出走させる馬主にとっては非常に重要な要素なのです。
 
で、この馬主にとって福永騎手と戸崎騎手のどちらを重宝したくなるかと言ったら、
それは福永騎手だと個人的には思います。
 
ここでは、わかりやすくするためにG1(重賞)における騎乗について書きます。
 
まず、2人の基本的な騎乗スタイルについて書くと、
福永騎手…勝ち負けを狙える馬以外は2、3着を狙った騎乗が出来る。
戸崎騎手…どの馬でも出走したからには常に勝ちに行く競馬をする。
 
先日のNHKマイルCで、福永騎手は⑱レインボーライン、戸崎騎手は⑧イモータルに騎乗しました。
当然今までの成績や枠からイモータルを上位と判断され人気も上位でした。
 
しかし、調教診断でも書いたとおり、

[NHKマイルC2016]追い切り診断


イモータルはダービーに向けてまだ余裕残しの仕上げでしたし、

マイルの距離も少し短いと思っていました。
2、3着狙いでしっかり脚を溜める競馬でもすれば掲示板は確保出来ていたと思いますが、

戸崎騎手はメジャーエンブレムをマークして先行させる競馬で勝ちを意識した騎乗をしました。
 
その結果11着に敗れています。
馬主に賞金は入らない結果となったわけです。
 
 
一方の福永騎手はというと、大外18番の枠を引いたレインボーラインが勝つのは厳しいと見て、
2、3着狙いの騎乗をします。
レインボーラインもマイル重賞で好走を繰り返していた馬ですので、能力的にも凄く劣っている馬ではないです。しかし、この枠では勝ちに行くと惨敗する可能性が高いと判断しています。
 
その結果、位置取り、コース取り、追い出しのタイミング全てが絶妙で3着に好走させています。
得た賞金は2400万円です。
 
 
この差は大きいと思います。
 
 
つまり、福永騎手は馬主にとって何がベストか考えた騎乗が出来るということです。
よく、G1で勝ち切れないので、叩かれることも多い福永騎手ですが、馬主からしてみれば
賞金を取ってきてくれる貴重な存在だということになります。
 
皆さんも、馬主になったと思って考えてみたら理解できるんじゃないかと思います。
馬券においても、この考えは重要で2、3着として考えるなら
レインボーライン>イモータルだったと思います。
 
 
前日の京都新聞杯でスマートオーディンが楽勝したのも
戸崎騎手がイモータルで勝ちに行った原因の1つでもありますけどね。
何故かは、自身で考えてみて下さい。
 
 
 

マークする相手を臨機応変に対応できる

そして、もう1つ福永騎手が戸崎騎手より優れていると思うことがあります。
 
それは、対戦相手の能力を正確に判断できる能力です。
 
桜花賞を例に挙げます。
福永騎手は、アットザシーサイドに騎乗。
戸崎騎手は、ラベンダーヴァレイに騎乗しています。
 
5、6番人気で、共に3強に次ぐ存在の一角として評価されていました。
 
結果から言いますと、
福永騎手のアットザシーサイドは3着で賞金2300万円獲得。
戸崎騎手は、6着で約650万の賞金獲得に終わっています。
 
で、このレースのポイントは4コーナーになります。
 
戸崎騎手は、断然人気のメジャーエンブレムをマークして、この馬を負かしに行っています。
対する福永騎手は、逃げれずに自分の競馬が出来なかったメジャーエンブレムからシンハライトに目標を瞬時に切り替えて追い出しを一瞬我慢しています。
 
その結果、ラベンダーヴァレイは最後の坂で脚を失くし、
アットザシーサイドは最後まで伸びきっています。
 
 
また、賞金だけではなく、ラベンダーヴァレイはオークスの出走権まで失う結果となりました。
賞金が足らない馬でしたので、優先出走権が貰える4着までには入って欲しかったのが
馬主としての本音だと思います。
 
 
 
 
このように、騎手に対する視点を変えてみると、馬券も違った買い方もできると思うので、
主観的だけでなく、時には客観的に見てみることもオススメします。
 
 
 
本日は以上です。